医療法人 寛裕会
浜野ホスピタル

お問い合わせ・ご相談043-264-6161

入院のご案内

入院のご案内

当院は精神科の病院ですので精神科の疾患を持った方を対象に入院治療・看護を行っております。

手続きに必要なもの
必要なものは入院の際にお知らせします。

外出・外泊

ご病状が安定された方には、積極的に外出・外泊を行っています。ただし、症状によりご希望に添えない場合がありますので、主治医とよくご相談してください。

電話・通信

原則的に制限を受けません。
病棟内に公衆電話を設置しておりますのでご利用ください。ただし、病状等により著しい支障があると判断される場合は、主治医の指示により制限させていただくことがあります。

面会

面会時間:平日13:00~16:00まで、1回15分、予約制です。
基本的に親族以外の面会は、ご遠慮させていただきます。ご病状によっては、医師の指示にて面会をご遠慮させていただくことがありますのでご了承下さい。

入院費のお支払いについて

入院費の計算は、各月末締めで計算し、ご請求は翌月の10日頃にさせて頂きます。お支払いは請求後、10日以内にお願い致します。退院当日に外来窓口にてお支払いただきますようお願い致します。

医療外代行サービス

コンテナ利用 700円/1ケースにつき1ヵ月(日割りの場合 25円/日)
コンテナの利用につきましては当院指定の化粧ケースを購入していただいております。
それ以外のケースではお預かり出来ませんのでご了承下さい。
貴重品の管理 500円/月
1ヶ月の入院日数が15日以内の場合料金は発生しません。
小遣い管理費 2817円/月(94円/日)
入院セット費 入院の際に必要となる衣類・タオル等・日用品・紙オムツ類を日額定額制のレンタルでご利用いただけるサービス (株)エラン にご加入いただきます。

心理教育プログラムについて

心理教育プログラムとは

ストレスや困っていることが積み重なると、ストレスに弱くなり、症状として現れます。心理教育を通して、病気や薬、ストレスについて学び、ストレスへの抵抗力を高め、「自分らしい生活」を目指します。

当院の心理教育プログラムの目的

1.自分の病気の症状や特徴を知る

2.薬を飲む必要性や飲み続けるための工夫を知る

3.自分にとってどんなことがストレスなのか知り、対処法や助けてくれる人を考える

4.バランスの良い食事をとり、健康的な生活について知る

5.生活するうえで必要な制度や退院後に使えるサービスについて知る

作業療法について

精神科作業療法とは?

作業を通して病状の安定や規則正しい生活を目指したり、人付き合いや社会で生活するための練習をしたりすることです。作業を通して心も体も健康で自分らしい生活を目指すための治療です。

精神科作業療法の目的とは?

症状の軽減や安らぎを獲得するため

好きな作業活動や馴染みの作業活動に集中したり、楽しんだりして取り組むことで、気分転換やストレス発散をして頂いています。そうすることで精神状態や気分の安定、リラクゼーションを図っています。

基本的な日常生活を送るため

作業療法への定期的な参加を促し、生活が不規則にならないように働きかけます。また、生活能力の改善や習得に向けた支援も行っています。

人付き合いの練習のため

人がいる場に慣れることや作業活動を通して人と関わることで人付き合いの練習を行います。

心身ともに健康を維持するため

運動や体操などを行い、身体の健康を維持して頂いています。また、当院では個々の身体状態に合わせ個別にリハビリを行い、心だけではなく身体の健康維持にも働きかけています。

当院の精神科作業療法の内容とは?

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
AM 5F 健康体操 個別OT あやめ 個別OT 菜の花 個別OT 健康体操 個別OT 健康体操 個別OT
4F 音楽体操 カラオケ あやめ
3F 菜の花 あやめ 菜の花
PM 5F 散歩 個別OT 音楽会 個別OT 悠々 個別OT 個別OT 散歩 個別OT
4F 悠々 あやめ 菜の花 健康体操 音楽会
3F 健康体操 悠々 カラオケ 音楽会 健康体操

健康体操

筋力やバランス力をつける体操を行い、転倒予防や運動不足解消を目指します。

菜の花

手芸や工芸、ボードゲームなど、様々な種目に取り組むことのできるフリースペースです。

散歩

病院周辺で散歩や日光浴をして、参加者と一緒にゆっくり過ごすことができます。

悠々

映画鑑賞を行い、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごすことができます。

あやめ

少人数で簡単に行える創作活動を通し、壁画やカレンダーを作成します。

音楽体操

音楽に合わせて身体を動かし、転倒予防や運動不足解消を目指します。

音楽会

ライブ映像などを上映して音楽鑑賞を行います。ゆっくりと落ち着いた時間を過ごすことができます。

カラオケ

歌を歌ったり、聴いたりして、心身ともにストレスを発散できる時間です。

個別OT

個々の状況や目標に合わせ、個別に身体のリハビリや生活に必要な技能の訓練を行います。

※患者さんひとりひとりの声に耳を傾け、共に治療方針を考えたり、プログラムを決定したりしています。また、作業療法士だけでなく看護師や精神保健福祉士など多職種でプログラムを運営しています。患者さんひとりひとりに合った支援を心がけ、その人らしい生活が社会で営めるよう支援しています。

認知症治療病棟の作業療法

作業療法とはリハビリのひとつで、生活障害(生活の中での困りごと)を対象としています。当院の認知症治療病棟では、生活機能回復訓練として、様々な職種のスタッフが、患者さんお一人お一人について話し合い、「不安の原因」「困っていること」「やりたいこと」等を確認しながら、「なじみの活動」「好きな活動」「暮らしやすい環境作り」等を通して、認知症とともに、ご本人もご家族もその方らしく暮らしていくお手伝いをさせていただきます。

目的

理念(考え方)

内容

【集団作業療法・個別作業療法 1週間の予定】

 
午前 リアリティオリエンテーションボードの記載(日勤者など)
集団作業療法 個別/小集団作業療法
環境調整
個別/小集団作業療法
環境調整
集団作業療法 個別/小集団作業療法
環境調整
午後 個別/小集団作業療法
環境調整
集団作業療法 集団作業療法 個別/小集団作業療法 集団作業療法
リアリティオリエンテーションボードの記載
(明日の予定、食事メニュー、夜勤者など)
個別/小集団作業療法 環境調整

1.日常生活の流れの中で行うプログラム

日常生活活動/日常生活関連活動

1日の生活の流れの中で、普通に行う身のまわりの活動(食事、更衣、排泄、移動、入浴、服薬など)や家事、社会参加(活動への参加、外出など)のことです。できることはご自分でやっていただくように励ましながら、できないこと・やりにくいことは、やりやすい方法を一緒に考えて練習したり、お手伝いしたりしながら、その方に合わせた生活を考えていきます。

一日の主な流れ

リアリティーオリエンテーション(見当識訓練)

認知症で症状が現れることが多い、時間、場所、人といった「見当識」の低下を補うための対応や病棟内の環境調整を行います。そのひとつとして、リアリティオリエンテーションボードを利用しています。朝と夕方に書きかえ、見当識の低下による「今日はいつ?」「今は何をしたらいいの?」などの不安を軽減するとともに、チャレンジ・コーナーや写真館など患者さん同士、ご家族やスタッフとのコミュニケーションの手助け(話題づくり)になるような内容を心がけています。

リアリティオリエンテーション(見当識訓練)用のボードの利用

病棟ホールの大きなホワイトボードを、朝と夕方に書きかえています。見当識の低下による「今日はいつ?」「今は何をしたらいいの?」「ここはどこ?」などの不安を軽減するとともに、患者さん同士、患者さんと面会にいらしたご家族やスタッフとのコミュニケーションの手助け(話題づくり)になるような内容を心がけています。

  1. リアリティオリエンテーション
    日付、天気、1日の予定、食事のメニュー、担当職員 など
  2. 今日は何の日?
  3. チャレンジコーナー(興味に応じて、楽しみながら頭を使うコーナー)
    ちがいさがし、迷路、難読漢字、ことわざ、連想クイズ など
  4. 写真館
    季節や懐かしい風景・道具の写真
  5. お風呂カレンダー
回想法

楽しい思い出の再体験、感情の受容・共感により精神的な安定がもたらされ、うつ感の改善、不安の軽減、人生満足度の向上、自己肯定感の強化をはかることができます。また、記憶中枢へ働きかけ、認知症の進行を緩徐にすることができるといわれています。当院では日常の会話や環境調整の中で行う「構造化しない回想法」を大切にしています。

2.集団で行うプログラム

  • 映写会:リクエストいただいた映画やコンサートを映写します
  • 体ほぐし体操:棒体操、ストレッチ
  • 聴きたい曲は何ですか?:リクエストいただいた歌手や曲の映像を映写します
  • 散歩:数名ずつ病院周辺を散歩します。数名ずつ病院周辺を散歩します。花や犬・猫、小さなお子さんの姿等に笑顔がこぼれます。

3.集団の中で個別に行うプログラム

  • 火曜会・木曜会
    創作(季節の飾り作り、おりがみ、飾り箱作り、編物、簡易織物、ちぎり絵、塗り絵、書道など)、ボードゲーム(囲碁、将棋、オセロ、かるた など)、簡易ゲートボール、音楽鑑賞など、お好きな活動を選んで行います。
  • 健康づくり
    自分の健康に注意を払っていただく機会として、体重・バイタル測定(体温、血圧、脈拍)、健康についての話、大人の絵本館(朗読)、軽体操等を行います。
  • ふまねっと運動
    歩行機能、バランス機能、認知機能、コミュニケーション能力の維持改善を目的としています。床に広げた大きなネットを踏まないように、決まったステップで歩きます。「1・2・3…」の手拍子や、みなさんで歌う童謡・唱歌にあわせて歩きます。うまく歩けても、失敗しても自然と笑顔があふれます。
  • お薬チェック
    薬剤師がおひとりずつ薬や体調についてお話しし、様子を診ます。

4.必要な方に1対1で行うプログラム(個別作業療法)

  • コミュニケーション(会話、傾聴、回想法 など)
  • 趣味活動
  • 役わり作り
  • 外出
  • 日常生活動作/日常生活関連動作訓練
  • その他

お願い

  • 認知症になる前の生活の様子(生活習慣、趣味、好きなこと・嫌いなこと、好きな話題 等)や、ご家族や介護者が困っていること、退院後のご希望などを教えてください。認知症の方は、私達が思っている以上に、環境の変化に大きな不安を感じ、入院時・退院時に混乱したり不安定になったりすることがあります。ご本人にもご家族にも1日も早く安心していただけるよう、ご家族や介護者の方からの情報はとても重要です。
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